不登校Rくん成長日記♯1 詳細編
Twitterで大まかな「学校以外の勉強」の実施事項を挙げましたが、詳細をブログのほうに書いていきたいと思います。
【R君の背景】
小5から不登校で春から中学3年生。現在は約月1回の外出(祖母の家)はあるが、車移動の為、ほとんど歩行なし。
【実施】
中1の3月より勉強のみの家庭教師開始、現在も継続中。
中2の11月より勉強以外の家庭教師開始!
【勉強以外の活動内容】
11月:読者開始
1日の大半をゲームかアニメで過ごしており、外の情報を得ることが無かったため、読書を推薦。
本はほとんど読んだことはないとのことだったので、私が持っている読みやすそうな本を3冊だし、読んでみたいと思う本を1冊選んでもらいました。文字の大きさや、1ページほど軽く読んでもらい、1週間でどれくらいなら読めそうか、ムリのない範囲で自身で決めてもらいました。(書籍はご家庭で注文)
実際にR君が選んで読んだ本
ゲームプログラミングの本を基に、一緒に実施
小学校の頃の将来の夢が「ゲームを作る人」ということで、今もその夢はあるか聞いてみたところ、興味はあるということでしたので、ゲームを作ってみることに。
ゲームを作るのにも、シナリオを書く人、音を作る人、難易度を決める人、キャラクターを決める人など、様々な仕事が分かれており(私はこれで初めて知りました)、このような中でR君はどんなことに興味があるのかを聞いたところ、ゲームプログラミングとの答えが返ってきました。
R君は、少し前に自分のパソコンを買ってもらったようで、ただ、家族にはパソコンを使用できる方がいなかったため、必要に応じて基本操作(シャットダウンの仕方等)と、ゲームプログラミングを一緒に学習し始めました。
ゲームプログラミングで使用した本👇
12月:ストレスチェック開始
下記の本を参考に現在、どれくらいのストレスがあるかを測定。
普段は、勉強にまつわる話か、R君の興味のある話しかしなかったので、どのようなストレスを抱えているかを知れて、R君の今後のいろいろな活動に活かせそうで、とてもよかったです。
不登校の子に限らず、ストレスは誰にでもあるものなので、ストレスチェックを定期的に行うのはとてもおススメだと思います。
1月:ストレッチ開始
ストレスチェックの結果より、身体の痛みや、少し人生に希望が持てないような傾向があったため、運動を開始。これは科学的にも証明されていることなので、普段、全く運動習慣がない方は、簡単なストレッチからでいいので取り入れてみてください。
R君は、約4年間、全く運動をしていなかったので、身体がとても硬く、まずは身体を運動に慣れさせることから始めました。Youtubeにある10分程度の「からだが硬い人向けのストレッチ」を探し、一緒に実践。また、週1回私と一緒に行っていたものを、自分でもできそうだということで、毎日ストレッチを実施してもらうことに。1週間のできた/できなかったチェック表を作成し、〇をつけてもらうようにしました。
1月から始めて、3月後半現在、実施率は98%ぐらいです!すごい!
習慣は、特に決まった時間に行う方が良いとされていますが、R君は、現在昼夜逆転気味。家庭教師の日に合わせて前日くらいから生活リズムを治すそうなので、決まった時間にはしていないとのことでしたが、毎日継続してできているので、素晴らしいなと感心します。
また、ストレッチポールを使った肩のストレッチ&バランスをとる練習も行いました。(道具は私が持っているので、それを使ってもらいました)
2月:ラジオ体操開始
ストレッチは主に下半身が主だったため、全身を使った運動へ移行するため、ラジオ体操を実施。週1回、ストレッチ→ラジオ体操の順番で、少しずつ運動量をあげていきます。
3月:プログラミング勉強終了、簿記の勉強開始
最初は、タイピングも難しく、プログラミングを入力するのにもとても苦労していましたが、やはり、日数を追うごとに、タイピングも上手になり、プログラミングがどういうものか分かってきた模様でした。
プログラミングの勉強以外にも、もっとたくさんのことに興味を持ち、いろんなことに挑戦してもらいたかったので、体育、音楽、美術、図工、技術、家庭科、(簿記)などを軸に、やりたくないこと、やってみたいことをマインドマップのような形で聞いていきました。簿記は、ご家族が自営業をされているため、簿記の勉強をしてくれたらすごく助かるとお話されていたので、取り入れてみました。
するとR君、簿記に非常に興味があるとの返答!きっと、簿記自体には興味はないけれど、家族が困っていることを助けようと思って、学びたいと感じたのかなと思いました。・・・泣けますね😢。
ゲームプログラミングより、簿記の勉強をするとのことだったので、早速、簿記の本を購入し、現在は一緒に簿記の勉強をしています。
使用している簿記の本👇
何事も挑戦です。やってみないと、好きか嫌いか、自分が楽しいか楽しくないかなんて分かりません!!
「何か挑戦したらいいか分からない」「何が好きか分からない」ではなく、思いついたところから片っ端からやっていくのです!まずは情報を得るだけでも良いのではないでしょうか。そのことにまつわる本を読むことから始めてみませんか?
3月後半:ウォーキング開始!!
ストレッチを始め、早3か月、次いでラジオ体操も週1回(月4回)実施してきたので、ウォーキングを始めてみてはどうかと尋ねてみたら、やってみるとの返事!すごいね!
ほとんど歩行が無かったので、まずは5分から。家を出て、2分30秒の地点まで歩いたら、そこで折り返して家に帰ってくる。まずは無理のない範囲からの提案。
2分30秒の地点で、「いま、ちょうど2分半だけど、これで引き返したら5分歩いたことになるよ!ここで引き返す?それとも、もう少し歩けそう?」と体力を訪ねてみたところ、「まだ歩ける」ということだったので、途中、何度かこのやり取りを繰り返し、計15分歩きました。歩いている途中は、今勉強している範囲で問題を出したりしました。(ドラゴン桜勉強法。同じ世代の人には分るはず!w)
死ぬまでにしたいこと100リスト作成
やりたいこと、好きなこと、すぐに思いつくのはなかなか難しいのではないでしょうか。私自身も作成してみましたが、最初は、本当に全然思いつきません。そこで、他の人が作ってネットに上げているリストを参考にします。しかし、まずは、少しの時間でもいいので、自分で考えてみます。
「年齢、性別、能力、他のこともなんにも考えず、翼はないけど、空を飛んでみたいでもいい、野球やったことないけど、野球選手になりたい、ウルトラマンになりたいでも、なんでもいい、全てのできないかもを取り払って、死ぬまでにやってみたいことはある?」とR君に質問し、まずは15分ぐらい考えてもらいました。すると3つぐらい出てきました。
そこから、その3つを深く掘り下げていきます。細かく細かくしたいことを詳細に書いていきます。すると、3つだったしたいことが、より現実味を増したリストへと変化し、3/100だったのが、分子が増えていきます。
また、他の人が書いたリストも参考に、自分に引っかかる項目も取り入れていきます。
すると、今まで会話になかった内容や将来についての話がより多く聞けるので、とてもよい時間になりました。
学校の勉強で、問題を解く間の考える時間も本当に重要だと感じましたが、こうやって、誰かと自分の事、自分の内面、将来について一緒に考える時間もとても大事なのではないかと感じました。
さらに、新たな展開が!中2の最初のほうは、進路どうする?と尋ねると、分からないとの返答が多かったのですが、お母さまが、通信制の学校の話を少ししたところ、それに興味を持ったようで、少し前までは通信制の高校を考えてるとのことでしたが、先日は、全日制の高校を考えているとのこと。
今時点でもいい、その考えが、揺らいでやっぱりあっちに行こう、こっちにしようとなってもいいと思います。決めるのは、本人です。しかし、私も含め、両親は、できる限り、資料を集めたり、そこに行くには具体的にどういう行動をすればよいかをサポートしてあげられる存在でありたいと思います。
最後に
私は、勉強以外の家庭教師として活動していますが、もちろん、学校を否定しているわけではありません。1つの選択肢しか見えないと、とても不安で、焦り、精神的にもよくありません。
お子さんを躍起になって学校に行かせようとするよりも、まずは親自身の固執した考えを捨てて、自分自身から選択肢を広げる行動をしてみませんか?
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