人生を崩壊させるストレス
役に立つストレスと、人生を崩壊させるストレスの違い
ストレスは大きく3種類に分けられる
1.ショートストレス(例:車にぶつかる! お腹を壊した! あいつムカつく!)
→短期間だけに感じるストレスの事
2.ループストレス(例:自分の部屋が汚い 昔のミスを思い出す)
→ショートストレスを何度も繰り返してしまうストレスの事
3.ロングストレス(例:ブラック企業に入ったが辞められない 借金 いじめ)
→ループストレスがさらに深刻化し慢性的になってしまったストレスの事
人生を崩壊させるストレスはロングストレス!
ロングストレスが恐ろしいのは、やがて自分の心の負担に慣れてしまうところです。あまりにストレスが日常的な存在になったせいで、もはやストレスをストレスと感じられなくなってしまうのです。
いったんこうなると、私たちはショートストレスばかり対策を打って、根っこのロングストレスは放置してしまうような事態になりかねません。その間にも慢性的なストレスはジワジワと心を蝕み続け、やがて早死にや自殺などにつながっていきます。
指を切ったら血が出て大慌てするのに、糖尿病や高コレステロールは、自覚症状がないせいで放っておくようなものです。
この本の最終ゴールは、心がどんなダメージを受けてもすぐに立ち直れる無敵のメンタルを手に入れることです。
生きている限り私たちはストレスから逃げられませんが、心の負担が慢性化する前に処理できるようになれば、もはや必要以上のイライラや不安に苦しめられることはなくなります。
疲れたときの特効薬はシンプルに「休む」
第1章 「原始人」に照らし合わせればすべての悩みのナゾが解ける
◆疲れたときの特効薬はシンプルに「休む」
戦場での心の問題が「戦闘疲労」と呼ばれるようになったことからもわかるように、「ストレス反応が起こったら、まずは休むことが大切な対処法である」という考えが、戦闘時における心理学の世界でも広く浸透するようになりました。
たとえば、戦闘によりストレス反応が出た兵士に対して、所属する部隊がおこなう対処のファーストステップは、「治療」ではなく「休ませる」ことです。とにかく3日観ほど休ませる。「大丈夫、おまえは疲労しているだけで、すぐに部隊に戻ることができる。暖かくしてしっかり休め」と言うのです。
これをやらずにいきなり本国に戻してしまうと、「このまま元気にならなければあの日さんな戦場に戻らなくてもいい」と、無意識に考えてしまいます。このように「治らなければいい」と思うことで、その人が本当に治らなくなってしまうことを心理学では「二次利得(第二次疾病利得)」と呼びます。本人にとっても、社会復帰が難しくなる。また、部隊にとっても大きな損失を残します。
しかし、3日休ませて、体力の回復と心をリセットさせてから再び戦場に戻せば、ちゃんとその人は戦力になりうるのです。そして任務終了後に部隊の仲間と一緒に帰国することで、その後も普通の生活を送ることができるようになります。
このようなことを知ると、私は「うつ状態になった人に、『その症状はどのようなメカニズムで起こっているのか』という根本的な説明をすることは、症状を改善していくためにもとても大切なことなのだな」と思うようになりました。
疲れているのだから、シンプルに休めばいい。非常に原始的な考えです。コンピューターがダウンしたとき、やたら設定をいじったり、プログラムをインストールし直したりするよりも、電源のスイッチをぽんと押して再起動する、あるいはコンセントを抜いて30秒待つ。このような対処のほうが、コンピューターが復活する確率が高いことは、みなさんも経験的に知っていることでしょう。人間というものは、非常に複雑な生き物であるからこそ、シンプルな対応をすべきなのです。
引用:学校では絶対に教えてくれない 自分のこころのトリセツ
著 下園壮太
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不登校のお子さんを対象に「学校以外の勉強」を教える家庭教師をしています。
自分の好きな事や、やってみたい事、興味のある事を一緒に見つけ、いずれは起業かフリーランスで働く支援をしていきたいと思っています。
お子さんの目先のことを考えるより、20年後の30代になった時、キラキラした人生を歩んでいるお子さんを想像して、一緒に勉強してみませんか?
よろしければ、HPも遊びに来てください。
心を読み解くのに役立った「原始人の考え方」
第1章 「原始人」に照らし合わせればすべての悩みのナゾが解ける
◆心を読み解くのに役立った「原始人の考え方」
たとえば、「これまでよりもランニングのタイムが落ちてしまった。以前はこんなことはなかった。私はもうダメになってしまったのではないか、部隊からクビになるではないか」と、自信喪失して相談にやってきた部隊がいるとします。
人から見れば、「そんなことで?」と笑われてしまうようなささいなことです。しかし、彼にとっては大きなショックなのです。
こういうときにカウンセラーは本人の苦しさを十分に聞いたあと、「タイムが落ちたのは、エネルギーが低下しているからかもしれません。体が、これ以上エネルギーを消耗したくない、休憩したいって、言ってるんですよ。落ち込んでしまうのは当たり前だけど、このままの状態でこれ以上がんばろうとすると、もっと状況が悪くなる可能性が高い。だから、この部分と、この部分だけ変えていきましょうよ」というふうに話をします。
たとえば、同じ人に対して、「走り方が悪いのではないか」「目標をしっかりイメージできていないのでは」と、できない原因を指摘してそれを改めさせようとしたとします。もちろんそれは正しいことです。しかし、“心が弱っている人をサポートする手法”ではない。なぜなら、提案される内容は正論ではあるけれど、弱っている本人にはそれを行う気力自体が無くなっているのです。できていないところを指摘され、完全な解決法を示されると、それが正しければ正しいほど相手は「やはり自分が悪い」「自分はダメなんだ」と思い詰めてしまいます。
ところが不調について、動物としてのヒト、つまり原始人が「がんばりすぎて疲れた結果、起きている症状なのだ」と説明すると、相談者はいたずらに自分を責めず、「だったら休めばいいんだ、そうしてみよう」と、すんなり納得できるのです。
心を扱うときに大事なのは、相手が素直に受け入れられる説明をすること、さらに、その説明が相手に希望を与えること。そうやって初めて、相手が変わっていくための力を与えることができるのです。
引用:学校では絶対に教えてくれない 自分のこころのトリセツ
著 下園壮太
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不登校のお子さんを対象に「学校以外の勉強」を教える家庭教師をしています。
自分の好きな事や、やってみたい事、興味のある事を一緒に見つけ、いずれは起業かフリーランスで働く支援をしていきたいと思っています。
お子さんの目先のことを考えるより、20年後の30代になった時、キラキラした人生を歩んでいるお子さんを想像して、一緒に勉強してみませんか?
よろしければ、HPも遊びに来てください。