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わが子のマインドセットをしなやかにしよう

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わが子のマインドセットをしなやかにしよう

 子どもは大事なたからもの。なのに、マインドセットがこちこちに硬直している子どもが少なくない。わが子のマインドセットをしなやかにするにはどうすればよいのだろうか。

 

困った問題

 ある日、幼い息子が学校から帰ってくるなり、こんなことを言いだした。「学校には頭のいい子と悪い子がいるんだ。」あなたはあぜんとし、学校に文句を言わなければと思いながら、「誰にそんなことを教わったの」と尋ねる。すると「自分で発見したのさ」と得意げな答え。文字の読み書きや大きな数の足し算ができる子どももいれば、できない子もいるのを見てそう思ったらしい。もうすっかり信じ込んでいる。

 あなたがた夫婦はこれまでずっと、大切なのは頭の良し悪しではなく、練習や学習なのだと教えてきたはずなのに、まるで信じようとしない。どうすればいいのだろう。

それをわからせる方法が何かほかにあるのだろうか。

 

 

しなやかなマインドセットのステップ

 硬直マインドセットになってはいけないと口で言うよりも、親みずからがしなやかなマインドセットのお手本を示すことにする。毎晩、夕食の席で、あなたがたは子どもたちに(または夫婦同士で)こんな質問をする。

 

「今日はどんなことを学んだ?」

「何か勉強になるような失敗をした?」

「今日はどんなことを努力した?」

 

 それぞれの問に対し、あなたも含めて1人ずつ順番の話していく。どんなやり方で、どんな努力をしたか、どんな失敗をして、そこから何を学んだか。

 昨日までできなかったのに、練習して今日はできるようになったことを話して聞かせる。失敗しても挫けずに、それを逆手にとって成功に結び付けた話をミステリー仕立てで話してみる。今、頑張って少しずつ進歩していることがらについて、面白そうに話して聞かせる。するとまもなく、子どもたちは毎晩、待ちきれないように自分のことをしゃべるようになる。そうしたら「へぇー、今日は昨日よりも確実に進歩したのね!」と驚いてみせる。

 

 学校の勉強やスポーツのことに限らず、友達と仲良くなる方法がわかったとか、相手のことを理解して助けるにはどうすればよいかが少しずつわかってきたとか、そういうこともどんどん話すようにさせる。知的能力や運動能力だけに親の関心が向いているわけではないことを伝えたいからだ。

 

 長いこと、マインドセットがこちこちだったあなたの息子。自分は生まれつき特別なのだから何もしなくていいんだと思いたがる。毎日こつこつ努力を重ねて、知識や技能を習得していかなければならないなんて、そんな厄介なことは大嫌い。けれども家族の価値観がしなやかな方向に向かうにつれて、自分もそれに加わりたがるようになる。はじめは口ばっかりだが、やがて(尻込みしつつ)行動するようになり、しまいにはマインドセットの見張り役になる。家族のだれかが硬直した考え方にはまりそうになると、すかさずそれを捕らえて、やったぜという顔をする。「油断できないわね」と夫婦で笑うことになる。

 

 硬直マインドセットの誘惑は力強い。今のままそこにじっとしていれば、一生、自分の価値と成功と称賛が保証されるような錯覚を子どもに与えてしまう。だから、硬直マインドセットが根を張っているところに、しなやかマインドセットを植え付けるのは容易なことではないのである。

 

         引用:MINDSET マインドセット「やればできる!」の研究

 

 

 子どもを変えるには、まず、親自身が変わらなければいけない。

「こういう風な子に育って欲しい」それは、あなたはできていますか?

子どもは自分を映す鏡です。あなたが変われば、子どものその変化に気づきます。

まずは、あなたが失敗したことからどんなことを学んだかを自ら話してみましょう。

お手本を見せれば、子どももそれにこたえてくれるようになるでしょう。